Pro/ENGINEER Wildfire 5.0以降で使用できるAdvanced Rendering Extension IIでは、レンダリングエンジンを従来のLightworksからMental Rayに一新し、より簡単に高度なレンダリングを作成できます。
上流工程から下流工程、全てに対応できるオプションを取り揃えています。設計したモデルデータを各オプションで使い回しできるので、オプションごとに別途モデルを作成する必要がありません。設計変更が起きても即座に関連するデータに変更情報が更新されるので、変更のし忘れがありません。
PTC Creo Flexible Modeling Extension (FMX) は高速で強力なジオメトリ編集ツールセットです。フィーチャーではなく、ジオメトリに対してすばやく簡単に直接変更を加えることができます。ネイティブな Creo ファイルに限らず、ほかの CAD システムからインポートしたジオメトリも変更できます。変更内容はパラメトリックなフィーチャーとして取り込まれるため、再作業や設計の再作成の必要なく設計意図を追加できます。
アセンブリ構成規則の管理、トップダウンアセンブリ設計、およびアセンブリプロセス計画のための機能により、設計チームの生産性を高めます。これらのツールを組み合わせることで、設計から製造にいたるまでの、情報の流れを円滑にします。アセンブリに関連する設計基準はコンカレント設計チームに簡単に伝達できます。
トップダウン設計をサポートするスケルトンモデル機能を使用して、アセンブリのフレームワークの計画ができるため、構造全体を捉えながら個々のコンポーネントを設計できます。その結果、コンポーネント間の様々な関係を容易に管理できるようになります。
トップダウン設計に基づき設計された製品は、カスタマイズもスムーズに行えます。さらに、製造図面や製造情報など、後工程のすべての関連するデータが自動的に更新されるため、簡単で不具合のないカスタマイズを短期間のうちに実現します。
Pro/ENGINEER Wildfire 5.0以降で使用できるAdvanced Rendering Extension IIでは、レンダリングエンジンを従来のLightworksからMental Rayに一新し、より簡単に高度なレンダリングを作成できます。
レンダリングにおいて最も時間を費やす作業の一つがライティングです。
従来のコンピュータグラフィックス(CG)におけるライト配置と設定は、トライアンドエラーを繰り返して求めるイメージに近づけていきます。イメー ジ ベースのライティング (IBL) では、光源としてイメージを使用するため初心者で簡単にライトを配置できます。モデルを光源として使用するHDRI (High Dynamic Range Image) イメージを指定することで、最適なリフレクション( 反射 )と照明がセットアップされます。そんため、ユーザーは光源を手動で配置する必要性が少なくなります。HDRIイメージはモデルの背景としても使用することができます。レンダリングにおけるHDRIイメージの使用は一般的となっておりユーザーは、汎用のライブラリを購入することも可能です。
レンダリングにおいて適切な反射や透明度をもった外観を用意することは重要です。PTC Creoには、ARX IIで使用できる外観ライブラリが付属しています。ライブラリにはガラス、金属、木材、プラスチックなどの素材が含まれていますので、ユーザーはすぐにレンダリングを開始できます。オリジナルのマテリアルも付属のライブラリを複製し編集することで簡単に作成できます。
上級のユーザーは物理的に正確な光源の配置とグローバルイルミネーションを使用して、正確な照明によるレンダリングを作成することができます。
物理的に正確な光源では、強度(ルクスまたはワット数)と色温度指定できます。物理的に正確なライトは、ユーザーが光源の種類を選択すると、適切な強度と色の値が適用されます。ユーザーは、物理ライトのパラメータを手動で設定する必要はないため、素早くライトを設定し精度の高いレンダリングを作成できます。物理的に正確な光源を使用することで、グローバルイルミネーションを使用できます。グローバルイルミネーションでは、物理ライトから放たれた直接光とモデルに反射して放たれる間接光の影響を加味できます。またコースティクスにより、透明なオブジェクトに当たって反射または屈折した光線が他のモデルに与える様子を追加することでもできます。
PTC Creo Advanced Rendering Extension II ( ARX II )は、Engineer IV および Industrial Designer パッケージに標準で付属しています。他パッケージ製品からのアップグレードや単体でご購入も可能です。
*ARX IIのご使用には、Pro/ENGINEER Wildfire 5.0 ( Creo Elements/Pro 5.0 )以降のPro/ENGINEERが必要になります。