ModelSearchは、MAIT社が開発した類似部品の検索ツールです。PTC社のWindchillまたはModel Manager環境に導入が可能です。
ModelSearchの目的は、製造企業による部品点数の削減です。この目的は、主に設計部門における部品の再利用を増やすことで達成することができます。
『ジオメトリック・フットプリント・テクノロジー』と呼ばれるModelSearch独自の分類テクノロジーは自動的に3Dモデルを幾何学的特徴に従って分類します。
ModelSearchの機能(Windchill版)
1.類似部品の検索と表示
類似部品の検索は、コンテキストメニュー(マウスの右ボタン)またはアクションメニューを使用して開始します。その結果、類似部品のリストが表示されます。類似率はフィールドに表示されます。
【類似部品検索機能の紹介動画はこちら】
2.アセンブリ解析
アセンブリ内に、重複や余計な部品が新規に作成されていないかチェックする 事ができます。アセンブリ解析の実行は、各コンポーネントの類似性検索を 開始し、最も高い類似性評価をモデルの横に表示します。
【アセンブリ解析機能の紹介動画はこちら】
3.パラメータ検索
パラメータ検索を使用すると、幾何学的属性の基準と制約を指定することで単純または複雑なクエリを作成できます。
※「平面の数」や「円筒面の数」「穴の直径」「穴の数」などを指定し、ワッシャーや取り付けプレートなどを検索する事が可能となります。
また複数の検索パラメータを組み合わせることができます。可能な値はAND、OR、NOT(否定チェックボックスを有効にする) アイコンは含まれるすべての 条件を含むリンクを削除します。リンクは常に、そのリンクによってリンク されているパラメータの前に置かれます。
【パラメータ検索機能の紹介動画はこちら】
4.複製形状のグループ化
ModelSearchは、Windchillに保存された全部品に対して幾何学的に100% 同じモデルを識別し、それらをグループに分けてリストアップします。
またエクスポート機能を使用する事でリストをCSV形式で出力する事が可能です。
【複製形状のグループ化機能の紹介動画はこちら】
5.ライブサーチ
Creo上でモデルを作成する際、その形状に類似した形状が無いかをModelSearchでライブサーチ(リアルタイム検索)を行います。
モデルが変更された場合、ModelSearch Liveは再度トリガーされます。
※背景色は一致率によって変わります。
【ライブサーチ機能の紹介動画はこちら】
6.MultiCAD類似部品の検索と表示
Creoに限らず、Windchillで管理されるPTC社以外のCAD(CATIA / NX / SolidWorks / Inventor)の3Dデータに対して類似形状部品の検索と表示を 行う事が出来ます。【要Windchill Workgroup Manager】
※ModelSearchのフットプリントテクノロジにより、部品の幾何形状を比較して類似率を算出します。
7.モデルの比較
比較機能は、2つのモデルの違いと共通点を表示するために使用することが できます。この機能は、ModelSearch Liveのサジェストからも利用できます。
形状の比較を行い、差分を確認する事で、本来新しく製造する必要が無い部品 なのかを直感的に確認することが出来るようになります。