PTC製品のバージョン命名規則が変わりました。PTC Creo 5.0からは新しい命名規則が使用されます。
いままでは
いままでは、Creo 4.0 M040 のように、バージョン名とメインテナンスリリースを表す製造コードの組み合わせて呼ばれていました。最初のリリースだけがFirstのFをとったF000で、そのあとは、メインテナンスリリースが出るたびにM010から10ずつ製造コードの数値が上がっていくようになっていました。
これからは
これからはメインテナンスリリースの番号も含めて表現されます。Creo 5.0の最初のリリースは5.0.0.0です。左から3番目の番号が製造コードにあたる番号です。F000に代わり0と記されています。すでに開発が終了していますが、Creo 2.0 M250を新しい命名規則で表すとCreo 2.0.25.0となります。
右端の番号はクリティカルパッチセットです。Creo 2.0 ではF000でアンインストールが実施できない現象があったため、その現象を修正したF001がリリースされました。これを新しい命名規則で表すとCreo 2.0.0.1となります。
番号の表す意味
次のようにそれぞれの数値には名前の意味はざっくりと以下と思われます。
注)以下の解釈は正しいかどうか保証はできません。詳細はPTCのサポートサイトをご確認ください。
番号は次のような並びになっています。
V.R.M.C.Hot_Hix
- V:メジャーリリース番号
大きなバージョンアップの際に使用される番号です。
例)Creo 4.0やPro/Engineer Wildfire 4.0などの4です。
新しいリリースの使用には対応したライセンスが必要
新しい機能の追加あり(追加機能のためのトレーニングやコンサルティングが必要になる可能性あり)
動作環境の変化(対応OS、PCシステムの要件(メモリ、空き容量など))
データ互換性の変更(例:Creo 4.0で作成したデータをCreo 3.0でオープンできない)
サポート期間のカウントを開始 - R:ポイントリリース
二次的なバージョンアップの際に使用される番号です。
例)Creo View 3.1、Windchill 11.1 Creo ParametricやPro/E Wildfireでは使用されたことがありません。
既存機能の改善
新しいリリースの使用には対応したライセンスが必要
動作環境の変化(対応OS、PCシステムの要件(メモリ、空き容量など))
サポート期間のカウントを開始 - M:メインテナンスリリース番号
メインテナンスリリースがリリースされると追加される番号です。以前は製造コードで表現していた番号です。
不具合などの修正
対応OSが追加されることがある - C:クリティカルパッチセット(重要なパッチセット)
四半期または毎月ごとに提供される修正パッチのセット。このセットは累積的に提供されるので例えば番号2のパッチは番号1のパッチ内容を含みます。 - Hot_Fix:ホットフィックス番号
大がかりなシステムダウンの場合に該当顧客に提供される修正パッチファイル
この修正は次回リリースされるクリティカルパッチセットに追加
顧客ごとに提供されるためダウンロードやメディアリクエストは不可