Windows 10 Creators Update後、PTC Creo ParametricやPro/ENGINEERが起動しない現象が発生しています。今回は原因とその対処法をご紹介します。
現象
Windows 10のCreators Update後、Creo ParametricやPro/ENGINEERが起動しない。
原因
現在発生している主な現象はライセンスサーバーが停止してしまうことが原因です。
以降問題の発生パターンをご紹介します。
PTC FLEXnet Admin License Serverを利用の場合
Creo 2.0以降のインストールメディアに同梱されたPTC FLEXnet Admin License Server の場合はライセンスサーバーが使用しているサービスlmadmin_ptcがCreators Updateによって削除されてしまいます。この場合は、ライセンスサーバーをインストールメディアから再インストールします。reconfigureによる再設定では復旧できませんのでご注意ください。
- インストールメディア内のsetup.exeを管理者として実行
- ライセンス設定にチェックして「次」
- PTCライセンス契約画面で同意にチェックして次をクリック
- ライセンスリスト内のマイナスボタンをクリックします。
- 使用中のlicense.datファイルをドラッグします。このファイルは次のフォルダに格納されています。
C:\Program Files\PTC\FLEXnet Admin License Server\licensing - 使用可能のステータスが確認できたら「終了」をクリックします。
以上でサービスが再作成されるとともにライセンスサーバーが起動します。
FLEXlm server for PTCを使用の場合
Creo 1.0以前のメディアで提供されたライセンスサーバーが使用しているサービスFLEXlm server for PTCの場合、今のところ削除されることはないようです。
もしこのバージョンをご利用中で、Windows 10 Creators Updateを実施後にライセンスサーバーが停止した場合、通信機器の優先順位が変更されている可能性があります。Creators Updateでは通信機器の優先順位を設定したレジストリの内容もリセットされてしまうようです。リセットされるとライセンスサーバーが使用するMACアドレスの優先順位が変更されてライセンスサーバーが停止します。この場合は「レジストリから通信機器の認識優先順位を変更する方法」で紹介している方法で優先順位を変更してPTCライセンスサーバーソフト(FLEXnet)を再起動します。
Windows 10のCreators UpdateでCreoが起動しなくなったらまずは上記をお試しください。