PTC Creo Parametric (Pro/E)の保存済み方向(保存されたビューリスト)リスト内の方向には「標準方向(Standard Orientation)」と「デフォルト方向(Default Orientation) 」があります。この記事ではこれらの違いについて解説します。
「標準方向」
「標準方向」はコンフィギュレーションオプション(config.pro)で指定されている方向です。読み込むconfig.proによって方向は変化します。「標準方向」を制御しているのは以下のオプションで標準方向のビュー回転方向を指定します。
orientation trimetric* / isometric / user_default *はデフォルト
デフォルトはトリメトリック方向です。値をisometricにすればアイソメ方向になります。
user_defaultを設定された場合は、以下のコンフィギュレーションオプションで指定された角度で表示されます。
x_angle : 任意の値(デフォルト値 0.0)
y_angle : 任意の値(デフォルト値 0.0)
ショートカットキーのCtrl+Dで表示される方向は、この標準方向です。DはデフォルトのDだと思っていましたが違うようです。
標準方向はconfig.proによって制御されるのでビューマネージャで、他のビューに上書きすることはできません。
「デフォルト方向 」
「デフォルト方向 」はユーザーがデフォルト方向を保存しない限り、初期の段階から「標準方向」と同じです。(*使用しているテンプレートファイルが標準方向と異なるデフォルト方向を保存している場合は同じではありません。) 標準方向と大きな違いはデフォルト方向はユーザーが方向を上書き保存することができることです。config.proオプションには影響されず、ビュー方向はモデルに保存されます。
デフォルト方向は、保存したモデルをオープンして表示される方向にも使用されます。