Creo Parametric が起動できない。起動しようとすると警告メッセージリストダイアログボックスに License request failed for feature が表示される。このときのエラーメッセージの意味とよくある原因についてご紹介します。
エラーコード -140
Bad message command はエラーコード -83 と同様にライセンスサーバープログラムのバージョンが古い時に表示されるメッセージです。上記画面ハードコピーの例では cad-sv にインストールされているライセンスサーバーは version 11.10 であることがわかります。Creo 4.0 M010 以降を利用するにはライセンスサーバーは version 11.14 以降が必要です。古いライセンスサーバー version 11.10 をアンインストールした後、version 11.14 以降をインストールし直します。
エラーコード -83
Version of vendor daemon is too old. はライセンスサーバープログラムのバージョンが古い時に表示されるメッセージです。Creo 4.0 M010 以降では License Server is not compatible. Please set license source to FLEX server version 11.14 or higher. と表示されます。ライセンスサーバーを Creo 4.0 に含まれる version 11.14 にアップグレードします。
エラーコード -96
License server machine is down or not responding. はライセンスサーバーに到達できない時に表示されるメッセージです。次の原因が考えられます。
- ライセンスサーバーが停止している。
- コンピュータの名前を変更した。
- アンチウィルスのファイアウォールが通信を遮断している。
- ネットワークが切断している。
エラーコード -21
License file does not support this version. はライセンスファイルのバージョンが古い時に表示されるメッセージです。上図は Creo Parametric 3.0 を起動しようとした時に表示されたメッセージの例です。メッセージの詳細を確認するとライセンスサーバーにインストールされているライセンスファイルは Version 33.0 ― Creo Parametric 2.0 までをサポートしたものだと分かります。Creo Parametric 3.0 を起動するには Version 34.0 のライセンスファイルが必要です。
ライセンスのバージョンと製品バージョンの対応表は次の通りです。
製品のバージョン名 | ライセンスフィーチャのバージョン番号 |
Pro/ENGINEER Wildfire 3.0 | 27.0 |
Pro/ENGINEER Wildfire 4.0 | 29.0 |
Pro/ENGINEER Wildfrei 5.0 Creo Elements/Pro5.0 |
31.0 |
Creo Parametric 1.0 | 32.0 |
Creo Parametric 2.0 | 33.0 |
Creo Parametric 3.0 | 34.0 |
Creo Parametric 4.0 | 35.0 |
Creo Parametric 5.0 | 36.0 |
保守契約中のお客様には最新バージョンに対応した新しいライセンスファイルを発行しますのでご連絡ください。
エラーコード -4
Licensed number of users already reached. はライセンス数が上限に達した時に表示されるメッセージです。
- 他のPCで Creo Paramtric が起動している。
- Creo Parametric が異常終了したためライセンスが正常に返却されていない。
エラーコード -5
No such feature exists. はライセンスが存在しないときに表示されるメッセージです。上記例では Creo Engneer I (PROE_EngneerI)ライセンスが存在しないとメッセージされています。次のような作業をした後に表示されるかもしれません。
- ライセンスをアップグレードした。
- ライセンスサーバーから一部のライセンスを別のサーバーに移設した。
クライアント側で「ライセンス再設定」を行ってライセンスサーバーを再認識します。