株式会社テセック(以下、テセック)は、株式会社理経(以下、理経)をパートナーとして、業界に先駆けて3D CADへの取り組みを始めた。数度のバージョンアップを経た現在、最新のPTC Creo 3.0の活用を開始している。設計プロセスに全面的に3D CADを展開する同社にとって、データ管理を含めた総合的な提案を行ってくれる理経は心強い存在だ。
株式会社テセック(以下、テセック)は、株式会社理経(以下、理経)をパートナーとして、業界に先駆けて3D CADへの取り組みを始めた。数度のバージョンアップを経た現在、最新のPTC Creo 3.0の活用を開始している。設計プロセスに全面的に3D CADを展開する同社にとって、データ管理を含めた総合的な提案を行ってくれる理経は心強い存在だ。
テセックは、半導体検査装置の国内最大手。設計から開発、製造、販売、サポートまでを自社で一貫して手掛けている。同社の製品は、顧客企業の生産ラインに設置して半導体の全数検査に使用されることから、顧客のさまざまな要望に合わせて仕様を決定し、基本スペックに顧客ニーズをアドオンする形で納品するケースが多い。
同社は、2000年ごろから3D CADによる製品設計に着手した。設計品質や設計効率を大幅に改善するために、2Dから3Dへの飛躍が必要と判断したためだ。理経の提案を受け、部品点数の多い大規模アセンブリ設計に対応できるPTC製の3D CADを採用。その後、3度のバージョンアップを行い、長年にわたってノウハウを蓄積してきた。
設計者は、長年その作業環境に慣れ親しんできたが、2014年、Windows XPのサポート切れに伴い、3D CADの刷新が検討されることになった。
ハンドラ ビジネスユニット 部長 長島 敏氏は、「複数のソフトウェアとサービスを公正に比較しました。理経さんから提案を受けたPTC Creoへのアップグレードに決めました。3D CADデータや図面データを含めた既存情報資産を再利用できるというメリットだけでなく、BOMを主軸とした新たな設計情報管理基盤として提案を受けたPTC Windchillとの組み合わせに期待したためです。長く利用してきた3D CADの後継製品という安心感もありました」と話す。
システムインテグレーションは理経が担当した。導入に先立ち、かつて作成した3D CADデータをPTC Creoに取り込み、問題なく扱えることを検証。その後、2014年7月にPTC Creo 2.0とPTC Windchillで構成するBOM軸の設計情報管理環境を稼働させた。
移行はスムーズだった。稼働に先立って、主要な設計スタッフは、理経のエンジニアから基礎・応用トレーニングを受講した。続いて、PTCの無料教材を参考にPTC Creoを実際に使ってみるフェーズに入った。ユーザーインタフェースは大きく変わったが、設計者にとって、使いたい機能を見つけるのはそれほど難しくない。稼働後も業務への支障は全く見られなかった。
ハンドラ ビジネスユニット 自重グループ グループマネージャー 大松沢 純人氏は、「部品点数が1万点を越えるようなアセンブリ設計の際には、パフォーマンスが良くなり、安定性が増した印象です。断面を移動しながら、部品やユニット間の干渉をスムーズに確認できるようになり、より効率的なアセンブリを行えるようになりました」と話す。
テセックは、3D CAD環境のさらなる活用を目指し、2015年9月にPTC Creo 2.0を3.0にバージョンアップした。狙いの1つは、PTC Creo 3.0から新たに搭載されたUnite Technologyの活用だ。
ハンドラ ビジネスユニット P&Pグループ メカニカルデザインエンジニア 北原 孝施氏 自重グループ シニアメカニカルデザインエンジニア 澤田 直磯氏は、「設計プロセスでは、お客様や社外の協力会社からさまざまな形式のCADデータや中間ファイルを受け取ります。これまでは、それらをPTC Creoで書き直していましたが、Unite Technologyを活用すれば、複数のCADフォーマットをPTC Creo 3.0で扱えます。これにより、データ変換やインポートに費やす時間は大幅に短縮しました」と話す。
ハンドラ ビジネスユニット P&Pグループ メカニカルデザインエンジニア 北原 孝施氏 自重グループ シニアメカニカルデザインエンジニア 澤田 直磯氏は、「設計プロセスでは、お客様や社外の協力会社からさまざまな形式のCADデータや中間ファイルを受け取ります。これまでは、それらをPTC Creoで書き直していましたが、Unite Technologyを活用すれば、複数のCADフォーマットをPTC Creo 3.0で扱えます。これにより、データ変換やインポートに費やす時間は大幅に短縮しました」と話す。
ハンドラ ビジネスユニット 自重グループ グループマネージャー 大松沢 純人氏は、「部品点数が1万点を越えるようなアセンブリ設計の際には、パフォーマンスが良くなり、安定性が増した印象です。断面を移動しながら、部品やユニット間の干渉をスムーズに確認できるようになり、より効率的なアセンブリを行えるようになりました」と話す。
テセックは、3D CAD環境のさらなる活用を目指し、2015年9月にPTC Creo 2.0を3.0にバージョンアップした。狙いの1つは、PTC Creo 3.0から新たに搭載されたUnite Technologyの活用だ。
ハンドラ ビジネスユニット P&Pグループ メカニカルデザインエンジニア 北原 孝施氏 自重グループ シニアメカニカルデザインエンジニア 澤田 直磯氏は、「設計プロセスでは、お客様や社外の協力会社からさまざまな形式のCADデータや中間ファイルを受け取ります。これまでは、それらをPTC Creoで書き直していましたが、Unite Technologyを活用すれば、複数のCADフォーマットをPTC Creo 3.0で扱えます。これにより、データ変換やインポートに費やす時間は大幅に短縮しました」と話す。
同社はPTC Creoの豊富な周辺モジュールも活用している。たとえば、社内報告書や顧客に設計根拠を示すための資料を作成する際には、工学技術計算ソフトウェアのPTC Mathcadを利用。PTC Creo Advanced Rendering Extension(ARX)によって生成した3D CADモデルの詳細なレンダリングイメージを、製品カタログや取扱説明書へ展開する取り組みも開始した。ARXは新しいツールだが、理経のARXに詳しいエンジニアが適切なサポートを提供しているという。
ハンドラ ビジネスユニット MAPグループ グループマネージャー 寺沢 正則氏は、「PTC Creo Simulateで実行できる応力解析や熱解析は、最適な形状や寸法を求めるために欠かすことができません。この機能は、できる限り早期に問題を把握し、設計品質の改善を図るのに有効で、設計プロセスの効率化に貢献してくれています」と語る。
今回のバージョンアップで、設計BOMを構築するのと同様の思想で開発したPTC Windchillによる統合的な設計情報基盤を幅広いユーザーに開放することが可能になった。製造部門や資材調達部門、サポート部門を含め、設計プロセスにかかわるすべてのスタッフが、設計モデルや図面などのデータや部品情報をPTC Windchill上で迅速に共有できるようになったのだ。
同社はこれまで、設計者が描画した図面の承認プロセスを紙ベースで回してきた。情報共有環境が整備されたことを機に、設計承認・設計変更プロセスの合理化とペーパーレス化に向けて進んでいく。また、仕様書や取扱説明書、設計根拠を履歴として残すドキュメントを、3D CADデータと関連づけて管理する仕組みも整えていく。
長島氏は、「われわれは、3D CADに早くから取り組み、そのノウハウを蓄積してきました。そして、今回のバージョンアップで、PTC Windchillをだれもが利用して迅速かつ正確な情報を蓄積していけるステップへと移行します。ただ、大切なのは、初心を忘れないこと。今後、設計レベルを日々高めていくために、理経さんからのサポートに期待しています」と話している。
設立 | 昭和44 年12 月22 日 |
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所在地 | 東京都東大和市上北台3 丁目391 番地の1 |
代表者 | 代表取締役社長 斉藤 隆司 |
資本金 | 25 億21 百万円 |
従業員数 | 220 名(2015 年3 月末現在) |
本「導入事例」は、PTC ジャパン株式会社より許諾をうけ、掲載を行っております。
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