幾何公差
幾何公差は、生産過程で生じる幾何偏差(部品の点,線,サーフェスなどの形状,姿勢,位置および揺れなどが幾何学的に完全なものから外れること)を規制するものです。
幾何公差は、下図の長方形の枠の中に幾何公差を構成するすべての要素が表示されます。
公差シンボル
幾何公差の種類と特性には、以下の種類があります。
幾何公差の作成手順
幾何公差の作成手順は、幾何公差の基準となるデータム参照(データムフィーのチャーシンボル)を作成し、作成したデータム参照を使用して幾何公差を設定します。幾何公差は、寸法やエッジ、サーフェス上、幾何公差に作成できます。
データム参照および幾何公差は、モデルおよび図面に作成できます。幾何公差を図面に作成する場合、データム参照の作成場所が異なります。
- 寸法:モデル
- エッジ、サーフェス上:図面
データム参照の作成(モデル)
モデルにデータム参照を作成して、図面に表示します。
1.モデルツリーのモデル名を右クリック「開く」
2.「アノテーション」リボンタブ >「アノテーション平面」グループ > アノテーション平面を選択
3.「アノテーション」グループ >「データムフィーチャーのシンボル」
4.寸法、幾何公差、寸法補助線またはサーフェス上の点を選択
5.配置位置で中クリック
6.図面を開く
7.「アノテーション」リボンタブ >「アノテーション」グループ >「モデルアノテーションを表示」
8.「データム」タブ > ビューを選択
9.表示するデータムにチェックを入れる または シートより選択
10.「OK」
データム参照の作成(図面)
図面にデータム参照を作成します。
1.図面を開く
2.「アノテーション」リボンタブ >「アノテーション」グループ >「データムフィーチャーのシンボル」
3.エッジ、寸法、幾何公差、寸法補助線またはサーフェス上の点などを選択
4.配置位置で中クリック
幾何公差の作成
1.「アノテーション」リボンタブ >「アノテーション」グループ >「幾何公差」
2.参照を選択
3.エッジやサーフェスの場合は配置位置を中クリック
4.「幾何公差」リボンタブ >「シンボル」グループ > 幾何公差特性を選択
5.「幾何公差とデータム」グループ > 公差値を定義
6.「(データム参照を選択)」> データムフィーチャーシンボルを選択
または 「(データム参照)」にシンボル名を入力
幾何公差の編集
既存の幾何公差を選択すると、「幾何公差」リボンタブが表示され、プロパティを編集できます。