リレーションとは
リレーションは、寸法とパラメータを使用したユーザー定義方程式です。リレーションを使用することで、スケッチ、フィーチャー、部品、またはアセンブリ構成部品間の関係を定義して設計意図を取り込むことができます。単純な代入や方程式、複雑な条件付き分岐文で表すことができ、方程式はモデルに保存されます。
リレーションは、部品やアセンブリなど、様々なモードで使用できます。ここでは、部品
モードにおけるリレーションの作成方法について説明します。
リレーションの構文
リレーションには、寸法のシンボル名またはパラメータ名を使用できます。リレーションの定義ウィンドウを開くと、寸法値がシンボル名に切り替わります。
1.「モデル」リボンタブ >「モデル意図」グループ >「 リレーション」
2.寸法を表示するフィーチャーを選択
3.寸法のシンボルと演算子を使用して構文を入力
例:断面の長方形の高さは幅の半分の場合
d1=d2/2
①モデルの“ d1 ”を選択
②演算子の“ = ”をクリック
③モデルの“ d2 ”を選択
④演算子の“ / ”をクリック
⑤“ 2 ”を入力
4.「(実行 / 検証)」
5.「OK」
6.「OK」
5.「モデル」リボンタブ >「操作」グループ >「 再生」
- コメント化
“ /* ”を入力することで、その行をコメント化することができます。コメントはそのリレーションを追加した理由を覚えておくのに役立ちます。コメントはそのモデルを使用する別のユーザーにとって、便利です。
例:/* 幅は高さの1/2
d1=d2/2
- シンボル
各種寸法のシンボルには、以下の種類があります。#にはIDが入ります。
d#:図面モードでの寸法
sd#:スケッチャーモードの寸法
rsd#:スケッチャーの参照寸法
p#:パターンのインスタンス数
tpm#:プラス- マイナス対称フォーマットの公差
tp#:プラス- マイナスフォーマットの正(プラス)公差
tm#:プラス- マイナスフォーマットの負(マイナス)公差
- 算術演算子
以下の算術演算子を使用できます。
+:加算
-:減算
/:除算
*:乗算
^:累乗
():グループ化のための括弧 d0=(d1-d2)*d3
負の寸法を使用している場合、シンボルの前に“ $ ”を付けます。
$d20、$depth
リレーションタイプ
Creoでは、様々なタイプのリレーションを作成できますが、混乱を避けるためどれか1つに
集約して使用することをおすすめします。
部品モードで使用するリレーションタイプには、以下の種類があります。
- 断面リレーション
スケッチャーに作成するリレーション。スケッチ内で計算されます。
- フィーチャーリレーション
フィーチャーに追加するリレーション。部品の再生時に、部品リレーションの後、かつ適用先のフィーチャーの再生前に計算されます。
- 部品リレーション
部品レベルに追加するリレーション。デフォルトでリレーションウィンドウに表示されます。一般的に使用されるリレーションタイプ。
- 継承リレーション
継承フィーチャーのリレーションにアクセスします。
- パターンリレーション
パターンに固有のリレーションをアクセスします。